歯周病の治療

1.治療の第一は、原因である食べかすや、歯垢を取り除くことです。

ブラッシングが最も重要といえます。
軽い歯肉炎などでしたら、2-3週間、丁寧にブラッシングをするだけでかなり改善してきます。ただ、ブラッシングだけでは歯石はとれませんので、歯石を取ることが大切です。
反対に、歯石を歯科医院で取ったからといって、安心してはいけません。歯石を取っても、ブラッシングをおこたれば、そこから歯垢ができ始め、また歯石となってしまいます。

2.歯石を取ること

歯の周りに固くこびりついた歯石を取り除き、ザラついた歯の表面を滑沢に仕上げることが歯周病の基本的な治療になります。1本1本の歯の表面は、思っているよりも複雑になっています。1回の治療で、歯の周りまわりの歯石が全部とれる訳ではありません。
大きな汚れを取った後、2週間ほど間隔をあけて来院していただくと、汚れの残っている場所は歯肉のはれが残っています。それを目安に何回かに分けて細かい歯石や汚れを取っていきます。

人によっては、数か月かかることもあります。

3.毎日のお手入れ  ホームケア

歯科医院で歯石をとり、きれいになったら終了というわけではありません。毎日のお手入れこそが大事です。だって、歯周病は生活習慣病なのですから。
歯ブラシはもちろんのこと、補助的な役割をもったデンタルグッズがたくさん発売されています。
ご自分が使いやすいものを使って、楽しくホームケアをしていきましょう。

4.定期健診

歯周病は再発の多い病気といわれています。
通院していただき、歯石をとってきれいにしてもそれですべてが終了した訳ではありません。
歯周病は、おもにお口の中の細菌が原因でなる病気です。
したがってこの細菌を定期的に除去することが、歯周病を予防し、お口の中を清潔にし、健康を保っていくことになります。

毎日のお手入れをしていても、蓄積されてしまう汚れがあります。
お口の中に問題がなくても、半年に一度は定期健診を受けましょう。

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